近年、災害時の水源確保の重要性から、再び注目を集めている井戸掘り。都会のビル群から、のどかな地方の風景まで、様々な場所で井戸掘りが行われています。
テレビ番組では、都会の真ん中や被災地で井戸を掘る様子が感動的に描かれる一方で、視聴者からは「どこでも井戸を掘れるのか?」「水質は大丈夫なのか?」「許可は必要なのか?」といった素朴な疑問が湧き上がります。
今回の番組「サンドウィッチマンの井戸を掘る!」(2025年1月12日放送)では、東京の街中で古井戸を修復する様子や、地震で被害を受けた石川県能登半島で新たな井戸を掘る様子が放送されます。
そこで今回は、番組の内容を参考に、視聴者の疑問を解消すべく、井戸掘りに関する様々な情報を調査してまとめてみました!それがこちらです👇
1. 井戸を掘るとどこでも水は出る?
2. 井戸水は全部飲めるの?水質を調査!
3. 井戸を掘るのに許可や申請は必要なの?
4. 井戸を掘るための費用はどれぐらいかかる?
興味のある方は一緒に確認していきましょう!
井戸を掘るとどこでも水は出る?
結論から申し上げると、「井戸を掘っても必ず水が出るわけではない」んです。
では、なぜどこでも水が出るとは限らないの?
こちらがその理由をまとめたものになります👇
- 地下水脈の存在: 地下水は、地中に染み込んだ水が集まってできた川のようなものです。この地下水脈が、井戸を掘る場所によって存在したり、しなかったりします。
- 地質の影響: 地層の種類によって、水が貯まりやすい場所とそうでない場所があります。例えば、砂や礫層は水を蓄えやすいですが、岩盤は水を蓄えにくいです。
- 深さ: 地下水脈までの深さは場所によって異なります。浅い場所にある場合もあれば、非常に深い場所にある場合もあります。
温泉みたいに、日本中どこでも掘り続ければ
いずれ出てくるっていうわけでもないんだね。。
井戸水は全部飲めるの?水質を調査!
井戸水は、自然が作り出した貴重な水ですが、「必ずしも安全に飲めるわけではありません」。
*井戸を掘って湧き出たばかりの井戸水にも同様のことが言えます。
飲めない場合があるのは、主に以下の理由が考えられます。
1. 汚染物質の混入
- 化学物質: 農薬、肥料、工業廃水など、人為的な活動によって地下水に様々な化学物質が混入する可能性があります。これらは、長期的な健康への影響が懸念されます。
- 病原体: 大腸菌やウイルスなどの病原体が、家畜の糞便や生活排水などから地下水に混入する場合があります。これらによって、感染症を引き起こす可能性があります。
2. 地質条件による影響
- 硬度: カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が多量に含まれており、硬水となり、味やにおいが気になる場合があります。
- ミネラル成分の過剰: 鉄分やマンガンなどが過剰に含まれている場合、味や色が悪くなるだけでなく、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 放射性物質: 地域によっては、自然由来の放射性物質が含まれている場合もあります。
3. 井戸の構造や管理の問題
- 老朽化: 長年使用している井戸の場合は、構造が老朽化し、外部からの汚染物質が入り込みやすくなります。
- 清掃不足: 定期的な清掃を行わないと、細菌が繁殖しやすくなります。
- 井戸の周辺環境: 井戸の近くに septic tank (浄化槽) や汚水処理施設などがある場合、汚染されるリスクが高まります。
このように、井戸を掘って、井戸水が湧きだしたとしても無邪気に喜ぶことは出来ないのです。
そのため、安全に井戸水を飲むためには次のことに気を付ける必要があります。
- 水質検査: 必ず専門機関に依頼し、水質検査を行ってください。特に、大腸菌群、一般細菌、化学物質など、幅広い項目を検査することが重要です。
- 浄水: 水質検査の結果に基づき、適切な浄水方法を選択してください。一般的な浄水方法としては、塩素消毒、活性炭処理、膜ろ過などがあります。
- 煮沸: 細菌を死滅させるために、煮沸することも効果的です。ただし、全ての汚染物質が除去されるわけではありません。
大昔の時代では、井戸水をそのまま飲んでいたので、病気になることも少なくなったようです。
トイレやゴミが近くに置いてあることで汚染されたり、井戸水に寄生虫の卵が混入し、それを飲んでしまうことで寄生虫感染症になることもありました。
そう考えると、煮沸して飲むということはMUSTだね。。。
井戸を掘るのに許可や申請は必要なのか?
井戸を掘る際には、必ずしも全てのケースで許可や申請が必要というわけではありませんが、地域や井戸の規模、用途によって異なります。
井戸掘りに必要な許可・申請について
- 自治体による規制: 井戸を掘るには、一般的に、その地域を管轄する市町村の許可が必要です。
- 許可が必要となるケース:
- 深さが一定以上ある井戸: 深さが10メートルを超えるような深井戸の場合、多くの自治体で許可が必要になります。
- 大量の地下水をくみ上げる場合: 農業用水や工業用水など、大量の地下水をくみ上げる場合には、許可が必要になります。
- 特定の地域: 地下水の水量が限られている地域や、地盤沈下の恐れがある地域など、特別な規制がされている場合もあります。
- 必要な手続き:
- 申請書の作成: 所定の申請書に必要事項を記入します。
- 図面の提出: 井戸の場所や構造を示す図面を提出します。
- 手数料の納付: 申請手数料が必要になる場合があります。
許可が必要かどうかを確認する方法
- 自治体への問い合わせ: お住まいの地域の市町村の環境課や水道局などに問い合わせるのが確実です。
- ホームページの確認: 自治体のホームページに、井戸掘りの手続きに関する情報が掲載されている場合があります。
許可が必要ない場合もある
- 家庭用で、浅い井戸の場合: 一定の条件を満たせば、許可なしで井戸を掘れる場合もあります。
- 地域によって異なる: 許可が必要な条件は、地域によって異なります。
いずれにせよ、自治体に確認することが得策ということだね。
勝手に掘って、あとから何か言われても困るしね。。。
井戸を掘るための費用はどれぐらいかかる?
井戸を掘るための費用は、様々な要素によって大きく変動するため、一概にいくらとは言えません。
費用に影響する主な要素をまとめました👇
- 井戸の深さ: 地下水脈までの深さによって費用は大きく変わります。浅い場所にある場合は比較的安価ですが、深い場所にある場合は費用が高くなります。
- 地質: 地盤が硬い岩盤など、掘削が難しい地質の場合は、費用が高くなる傾向があります。
- 井戸の種類: 手掘り井戸、ボーリング井戸など、井戸の種類によっても費用は異なります。
- 追加工事: ポンプの設置、配管工事、水質検査など、追加工事が必要な場合も費用が発生します。
- 地域: 地域によって、人件費や資材費が異なるため、費用も変動します。
一般的な費用相場についてはこちらです👇
- 浅い井戸(20~40m): 約20万円~50万円
- 深い井戸(50m以上): 約60万円~100万円
費用を抑えるには
- 複数の業者から見積もりを取る: 複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することで、費用を抑えられる場合があります。
- シンプルな構造の井戸を選ぶ: 装飾的な要素を省いたり、簡易的なポンプを設置したりすることで、費用を抑えることができます。
- DIY: 掘削作業の一部を自分で行うことで、費用を削減できる場合もありますが、専門的な知識や技術が必要になります。
費用以外にも考慮すべき点
- 維持費: 井戸は定期的なメンテナンスが必要になります。ポンプの交換や配管の修理など、思わぬ費用がかかる場合があります。
- 水質: 井戸水は必ずしも飲用できるわけではありません。水質検査を行い、浄水器を設置する必要がある場合があります。
費用はもっと掛かるかと思っていたけど、相場観は意外と低かったね。
ただ、高いには越したことないけど。。
自分で掘って井戸水が湧いたとしても、そのあとの施工が大変そうだね。。
(ブツブツ。。。)
井戸を掘る!まとめ
いかがだったでしょうか?
井戸を掘ることは、自給自足への一歩となる魅力的な選択肢ですが、慎重な検討が必要です。
費用や手続き、水質など、考慮すべき点が数多くありますので、自分でやる前に専門家に一度相談した上で決めた方が良さそうですね。。
それでは、最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました!
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