【解体キングダム】酒田港の機雷!クレーン船「にいがた401」と爆発の危険

ドキュメンタリー
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2025年1月8日にNHKの人気番組「解体キングダム」で、緊迫の現場が放送されました。

舞台は山形県酒田港

太平洋戦争の遺物である機雷が眠る海底から、巨大なブロックを撤去するという
危険なミッションに密着。

その作業を担ったのは、巨大クレーン船起重機船)「にいがた401」。

わずかなミスも許されない、爆発の危険と隣り合わせの作業の全貌に迫ります。

今回、気になったのは下記です👇

1. 酒田港にある機雷とは?そんなにたくさんあるの?【解体キングダム】

2. クレーン船「にいがた401」の機能は?【解体キングダム】

調査してまとめてみましたので、皆さんと一緒に確認していきましょう。

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酒田港にある機雷とは?そんなにたくさんあるの?【解体キングダム】

機雷とは?

機雷は、水中に敷設され、船舶や潜水艦に損害を与えることを目的とした爆弾です。
機雷の種類は大きく分けて5種類あるのですが、酒田港に設置された機雷は下記2種類と言われています。

  • 触発機雷: 船が直接触れることで爆発するタイプ。
  • 感応機雷: 音、磁気、水圧などの変化に反応して爆発するタイプ。

第二次世界大戦中には、多くの機雷が世界中の海に敷設され、戦後も長年にわたり航海の安全を脅かしてきました。

それが、今年(2025年)で戦後80年目を迎えるというのに、まだ残っているというのですから驚きを隠せませんよね。。

酒田港の機雷:歴史的背景に迫る!

酒田港には、第二次世界大戦末期にアメリカ軍によって機雷が投下されました。
これは、日本の海上交通を遮断し、戦争遂行能力を低下させることを目的とした作戦の一環でした。

複数の資料によれば、酒田港とその周辺海域には、終戦直後には約90個の機雷が残存していたと言われています。

その後、掃海作業などによって多くの機雷が除去されましたが、現在でも海底に機雷が残っていると推定されています。

  • 昭和20年6月30日: アメリカ軍のB-29爆撃機により、酒田港に約93発の機雷が投下されたという記録があります。
  • 昭和40年12月8日付の資料: 酒田港を含む酒田港近海の機雷残存海域において、60個の機雷が残存するとされています。
  • その後の調査: 磁気探査などによって2個が揚収されており、現在では58個程度が残存していると推定されています。

これらの情報から、酒田港には終戦直後から多くの機雷が存在し、長年にわたって港湾の安全を脅かしてきたことが分かります。

なぜ今も残っているのか?

機雷は海底に沈んでいるため、発見や除去が困難な場合があります。

特に、、、

  • 海底の地形変化: 長年の間に海底の地形が変化し、機雷が砂や泥に埋もれてしまっている。
  • 機雷の種類: 感応機雷など、探知が難しいタイプの機雷が存在する。
  • 作業の危険性: 機雷は爆発の危険性があるため、慎重な作業が求められる。

などの理由から、完全に除去することが難しい状況です。

クレーン船(起重機船)「にいがた401」の機能は?【解体キングダム】

強力なクレーン

  • 最大吊り上げ能力: 400トンという巨大な吊り上げ能力を持ち、重量物を安全に吊り上げることができます。これは、大型の消波ブロックやケーソンなどの据え付けに不可欠な能力です。
  • 旋回式クレーン: クレーンは360度旋回可能で、効率的な作業が可能です。
  • ジブの長さ: 基本ジブは22.0m、最長ジブは43.6mと、作業範囲も広く、沖合での作業にも対応できます。
  • 高精度な制御: 円滑な起動と精度の高い速度制御方式を採用しており、安全かつ正確なオペレーションを実現します。

安定した船体と機動性

  • ピンローラージャッキアップ式スパッド装置: 2基のスパッド装置により、船体をしっかりと固定し、安定した作業環境を確保します。これにより、波の影響を受けにくく、高精度な作業が可能になります。
  • ポンプジェット式スラスタ: スラスタ(推進器)により、狭い水域でも迅速かつ安全に移動できます。これにより、作業場所への移動や位置調整が容易になります。
  • 積載能力: 台船部に2,200トンの積載重量、80トンブロックを20個積載できるスペースを確保しており、資材の運搬も可能です。

高度な施工管理システム

  • GPS、水中送受波装置、ソナー測深装置: これらの機器を搭載し、正確な位置情報や水深情報などを把握することで、安全かつ効率的な作業を支援します。
    ➡特にソナー
  • 施工管理記録に基づく最適化されたソフトウェア: ハードウェアとソフトウェアの連携により、信頼性の高い施工支援環境を提供します。
  • 潜水士と吊荷の相対位置をリアルタイム計測: 潜水作業を伴うクレーン作業において、潜水士の安全を確保するためのシステムを備えています。
  • 高精度な船体位置観測・制御: 転船作業(船体の向きを変える作業)において、高精度な位置観測と制御を行い、作業の迅速化と省力化に貢献します。

これらの機能により、「にいがた401」は、港湾工事、海洋土木工事、災害復旧など、様々な現場で活躍しています。

特に、大型構造物の据え付け、高精度な浚渫、そして危険な水中作業など、高度な技術と安全性が求められる作業において、その能力を発揮しています。

今回の酒田港で「にいがた401」が行っていた作業は、機雷そのものを直接撤去する作業ではなく、機雷が埋まっている可能性のある場所から巨大なブロックを撤去する作業でした。
この作業は、機雷の発見や除去に繋がる重要な作業ですが、事前調査で機雷の位置も把握しているので、機雷に直接触れるわけではないため、爆発のリスクは低いと言えるかと思います(;・∀・)

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【解体キングダム】酒田港の機雷!クレーン船「にいがた401」まとめ

いかがだったでしょうか?

解体キングダム」で紹介された酒田港の巨大ブロック撤去とクレーン船起重機船)「にいがた401」の物語は、過去と現在、そして未来を繋ぐ物語と言えるでしょう。

過去の戦争によって残された機雷の脅威は、現代の技術によって管理され、未来の安全へと繋がっていきます。巨大ブロックの撤去は、機雷の発見と除去に繋がる可能性のある重要な作業です。

番組を通して、私たちは過去の歴史を学び、現代の技術に感銘を受け、未来への安全を確保するための努力を続けることの重要性を認識しました。今後も技術の進歩とともに、より安全で効率的な作業方法が開発されることを期待したいと思います。

それでは、最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました!

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